赤ちゃんの便秘の基礎地知識

赤ちゃんが便秘であるとお母さんが判断すること、それは簡単な事ではありません。生まれたばかりの赤ちゃんはよくうんちをします。うんちの色も状態もその時々で違っていたりもします。新米お母さんにとっては赤ちゃんはとてもデリケートで壊れそうに見えているものですから、ちょっとの違いにも神経質になりがちです。ましてや、毎日、何回も出ていたうんちが一日に一度も出なかったとしたら、とても心配になってしまうものです。

 

便秘とは何日も排便がない、あるいは便の回数が減って固くなり、赤ちゃんの機嫌が悪くなったり、食欲がなくなったりする状態をいいます。うんちが腸の中に詰まっていることで気持ちが悪くなったり、お腹が痛かったりするのです。毎日うんちが出ている赤ちゃんにとっては1日でも苦しくなってしまうこともありますし、別の赤ちゃんには3日くらい出てなくても平気な場合もあり、一概に日にちで計れるものではありません。

 

赤ちゃんは自分の体の変調に対して正直です。お腹が痛くなったり、気持ちが悪くなったりしたときには機嫌が悪くなるでしょう。うんちが出ていなくても、機嫌が良くてミルクをいっぱい飲んでいるときは、赤ちゃんは便秘ではありません。便秘になると赤ちゃんは苦しそうにいきんだり、いきみながら泣いたりします。出てくるうんちが固くなっていたら、便秘を疑ってください。

 

そして、固いうんちに血がついているようなことがあれば、すぐにお医者さんへ連れて行ってください。肛門が切れてしまっていると、痛くて赤ちゃんは余計にうんちを出そうとしないようになってしまいます。便秘は赤ちゃんには決して珍しい症状ではありません。そして、毎日赤ちゃんと一緒にいるお母さんには必ず気づくものなので、うんちの回数に一喜一憂せず、ゆったりと構えて赤ちゃんの様子を見守ってあげてください。

生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクしなどの液体しか飲まないのに、どうして便秘になってしまうのでしょうか?生後間もない赤ちゃんは、まだ腸の消化吸収能力が低いために、うんちもどろどろでいつも下痢をしているようなものです。また、赤ちゃんのうんちを押し出す力も弱いので下痢状の便だからこそ上手に出せるのでしょう。

 

赤ちゃんのうんちの色がさまざまに変化するのもそのせいです。同じミルクを飲んでいるのに、急に濃い緑色のうんちが出てきたりして、お母さんがびっくりすることもよくあります。でもそれは、まったく心配なことではありません。また、白い粒々が便に混ざるのは母乳やミルクの脂肪分などが固まったものです。

 

消化吸収能力ばかりではなく、赤ちゃんの体はまだ食べ物を消化して排泄することに慣れていないため、ほんの少しのミルクのカスでもうまく出せずに便秘になってしまうことがあります。便は大腸の中に留まる時間が長いほど、どんどん水分を吸収されて固くなってしまうので、そのために余計出しにくくなってしまいます。

 

また、母乳で育てているお母さんの食生活も赤ちゃんに影響することがあります。授乳期間は、やはり野菜を中心としたバランスの良い食生活をお母さんも心がけたいものです。赤ちゃんの体にいいものはお母さんの体にもいいのです。育児はハードですから、お母さんの体力もしっかりつけていきましょう。

 

このころの赤ちゃんは自分では動けません。オムツを替えるときや入浴の後など、お腹のマッサージを行ってあげましょう。赤ちゃんも気持ちよく、お母さんも便秘になったと慌てなくてもすむように、スキンシップの一つとしてぜひ取り入れてください。

離乳食が始まることは赤ちゃんにとって大きな環境の変化です。液体の母乳やミルクから、少しずつではありますが固体の食べ物の摂取が始まります。母乳は毎日のコンディションによって、粉ミルクも製品によって、多少の違いが出てくるものの、赤ちゃんにとってはほぼ均一の味で育ってきています。果汁やスープは飲んでいることもありますが、赤ちゃんは離乳食によってさまざまな味を体験していくのです。そして、おっぱいやほ乳瓶からスプーンへ、食事の形態も変わります。

 

体の中では消化器官が固体の食べ物に対応しようとがんばっているし、心の中でも次々にやってくる新しい体験にどきどきしているのかも知れません。大人だって環境が変わると便秘しやすくなります。ましてや、液体の食べ物を消化吸収してきた腸はなかなか上手に固体の食べ物を消化できないこともあるでしょう。離乳食が始まる時期には、赤ちゃんは便秘だけではなく下痢の症状も頻繁に起こしますが、それは当然のことともいえるのです。

 

離乳食も進んでいくと、次第に順調に排便が進んでいくようになりますが、赤ちゃんには固くなったうんちを出すことが難しかったり、いきむ力が足りなくてうんちを出せなかったりすることがよくあります。また、お腹がいっぱいになって、ついつい水分補給が足りなくなることもあります。

 

このころの赤ちゃんは動きも活発になってきます。食事の偏りや運動不足、便秘にはさまざまな原因が考えられます。赤ちゃんの生活環境をすべてベストに整えることは難しいことです。けれど便秘の対策も解消法も多様になってきますので、便秘になってしまったときは赤ちゃんにあった対処法を探していけばいいのです。