便秘が解消されない場合

赤ちゃんが何日もうんちをしないとき、お母さんはとても心配になってしまいます。オレンジジュースを飲ませても、「の」の字のマッサージをしても出ないとき、赤ちゃんが苦しそうにいきんでいるとき、不安になったらお医者さんへ行きましょう。

 

「機嫌がよければ大丈夫」と頭でわかっていても、赤ちゃんは何かといえばよく泣きます。言葉も話せないから、何を思って泣いているのかなかなかわかりません。また、お母さんの不安を敏感に感じ取って、赤ちゃんは余計に泣くこともあります。お医者さんに相談することは恥ずかしいことではありません。

 

お母さんは育児を始めるに当たって、あまり心配しすぎると神経質な子どもに育ってしまう、とアドバイスを受けることがよくあります。そのため、自分が心配性なのではないかと気に病んでしまうことがあります。そうなると自信がなくなってしまい、赤ちゃんだって不安になってしまいます。

 

ただの便秘、されど便秘です。実際、ただのしつこい便秘だと思っていたのに、病気が隠れていることもあるのです。便秘が続くようなら、また赤ちゃんの機嫌がずっと悪いようなら必ず受診してください。

 

「便秘だから大丈夫」お医者さんのその一言で安心できるのなら、大いに行ってよかったといえます。「心配だったらいつでもおいで」そういってくれるお医者さんが見つかったら、本当に幸せです。行ったついでに、育児のアドバイスや綿棒浣腸のコツを教えてもらうことも忘れないでください。お母さんも元気になって帰ってこられるといいですね。

浣腸はグリセリンを水で薄めたもので、大腸を直接刺激して即効的に便の排出を促します。赤ちゃんに使う浣腸も大人用と同じものですが、濃度や量が違いますので、必ず赤ちゃんの月齢にあったものを使用してください。

 

初めて浣腸を用いる時は、やはりお医者さんでやり方を教えてもらうほうがいいでしょう。浣腸をする前にお湯の中に容器ごと入れて液を暖かくしたほうが、赤ちゃんにとって気持ちがいいこと、差し込む管に薄くベビーオイルやオリーブオイルを塗ることなど、説明書に書いていないさまざまなことを教わることができます。

 

何しろ浣腸は柔らかいとはいえプラスチック製です。赤ちゃんの小さなお尻の穴にうまく入れられるのか、とても心配でしょう。お医者さんからコツを教わってくればお母さんにも簡単にできるようになります。また急激に赤ちゃんが反応することに、お母さん一人では不安になるかもしれません。お医者さんでもあっという間にすんでしまうので一連の過程を「これで大丈夫」とお母さんが納得することもできます。

 

オレンジやプルーンジュース、イモ類やバナナなどの離乳食、マッサージや綿棒浣腸などの効果がない場合や、うんちが出なくておなかが固くなり赤ちゃんが苦しがっているときなど、浣腸は確実で即効性があります。大腸に直接働きかけ成分がすぐに外に出てしまう安心感もあります。しかし、刺激が強いので使いすぎると大腸の壁を傷つけてしまうこともあります。できるだけほかの方法で、また、早めの対処でひどい便秘にならないよう、気をつけてあげましょう。

便秘の時病院で処方される薬には、飲み薬や座薬などがあります。飲み薬は大きく2つに分けられます。整腸剤と下剤です。

 

整腸剤は乳酸菌やビフィズス菌を主成分としたもので、腸内にいる有害な菌を攻撃して死滅あるいは活動力を弱らせます。その一方で善玉菌を増やす働きもあります。整腸剤は下痢のときにも用いられるもので、腸内の菌のバランスを整え腸の働きを正常に戻してくれます。食べ物に近い成分なので、赤ちゃんに与える際にも安心感があります。

 

下剤は大腸を刺激して蠕動運動を促したり、便が大腸で水分を吸収され固くなるのを防いで排便を働きかけます。6ヶ月以下の赤ちゃんでも使える下剤もあります。

 

排便を促す座薬は赤ちゃんのお尻の穴から入れる薬で、腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促します。小さな薬ですぐに溶けるので、お母さんには浣腸をするよりも取り扱いが易しいかもしれません。座薬はそのほかに、解熱剤や吐き気止めもありますから使用頻度も高いといえます。しかし、そうはいっても初めて座薬を使うときはお医者さんでしっかり教えてもらってからのほうが良いでしょう。

 

赤ちゃん用の薬は薬局でも売っていますが、できるだけ赤ちゃんに与える薬は病院で処方してもらったもののほうが望ましいといえます。生まれたばかりの赤ちゃんの体はとてもデリケート、大人のように一般的な、という尺度が当てはまりません。症状を診てお医者さんが一番適切だと判断したものは、お母さんにとっても安心して赤ちゃんに与えることができるものです。また、多くの自治体で生後一年の赤ちゃんの医療費を負担あるいは補助してくれるので、多少面倒でも受診をお勧めします。